キムチ博物館(キムチパンムルグァン)

50map_jump.jpg
k50.jpg

住所 : ソウル特別市江南区三成洞159 COEXMALL B2
電話番号 : (02)6002-6456
営業時間 : 火~土曜日10:00~17:00、日曜日13:00~17:00 (16:30までに入場完了のこと)
入場料金 : 大人 3,000ウォン、幼稚園以上~高校生 1,000ウォン
休日 : 毎週月曜日、新正月、旧盆、旧正月、12/25
行き方 : 地下鉄2号線「三成」駅下車6番出口出て徒歩10分

韓国と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、そうキムチ!韓国では殆どの家庭で毎日3食食べられ、中国料理屋や日本料理屋に行っても登場するキムチ。そのキムチの成り立ちが一度で理解できるようになっているのがここ「キムチ博物館」だ。キムチの歴史から始まって、何百種類もあるといわれているさまざまなキムチの紹介、キムチの漬け方、果ては試食コーナーまで、キムチにどっぷり漬かれる空間に仕上がっている。

 キムチ博物館への行き方
k1-2.jpg k3.jpg 地下鉄2号線「三成(サムソン)」駅で下車し、6番出口を抜けてCOEXMALLへ。MAGABOX(映画館)に行く途中「アセム薬局」の角を左に曲がると、地下に下りるエスカレータが。地下2階まで下りると右手すぐに「キムチ博物館」の看板が見える。受付で入場料金を払ってさあ見学へ!(余裕を持って見学してもらうという主旨のため、混み合う時間帯には入場制限もあり)
 キムチの歴史
k5.jpg k6.jpg k7.jpg 博物館最初は、キムチの歴史から。高麗時代イ・ギュボ(1168~1241)が書いた本の中にキムチの材料の記録があり、キムチに関する最古の記録だと言われている。この頃の材料は、キュウリ、ナス、蕪、ネギなど。「蕪をジャンに漬け3ヶ月頃が食べごろに」といった具合に記されている。 発酵食品のキムチは、四季がハッキリしており冬の長い朝鮮半島の気候にピッタリと合う昔の人の知恵の結晶だ。 今でこそキムチには唐辛子が欠かせないが、キムチに唐辛子が入ったのはなんと朝鮮時代中期のこと。長いキムチの歴史の中では、ほんのつい最近の話だ。それまでのキムチは、日本の漬物に似た食べ物であった。朝鮮時代の中期には、唐辛子の他にも「チョッカル」と呼ばれる海老などの塩辛も薬味
k8.jpg k12.jpg k11.jpg
k9.jpg k13.jpg k10.jpg
として加わり、材料や作り方の面で大きな発展をみせた。その背景には農業の発達に伴い、多様な野菜の栽培が可能になったことや、街道の整備で遠隔地の材料を仕入れることが出来るようになったことがある。「チョッカル」が薬味として加わったことにより、植物性+動物性の総合栄養食品としてのキムチが完成した。
 キムチの種類
k14.jpg k15.jpg k16.jpg 次のコーナーはキムチの種類の紹介。地方や季節によってもさまざまな特色のあるキムチが作られていて、なんと韓国全体では約200種類ものキムチがあると言われている。その中で代表的なものを模型で紹介しており、このコーナーには日本語の説明もついていてわかりやすい。 白菜や大根のキムチはもちろん、キュウリ、とうがらし、あさつき、韮、豆モヤシと、野菜の名のつくものは殆どキムチの材料になるといってもよい。野菜だけでなく果物の「柿」のキムチというのもあったが、一体どんな味なのか気になるところ。また、イチゴやリンゴ、バナナのキムチはないのか…と疑問が尽きない。季節毎に有名なキムチとしては、春の高菜キムチ、夏のキュウリキムチ、秋の生牡蠣キムチ、冬の白
k17.jpg k18.jpg k19.jpg
k20.jpg k23.jpg k24.jpg

 

菜キムチが有名だ。キムチの材料を、直接見て触って匂いを嗅げるコーナーも。例えば、「にんにく」と書かれたドアを開けてみると、そこには本物のにんにくが置いてある。このコーナーの主旨は直接肌で体験!ということだが、「生姜」「唐辛子」「にんにく」…とさすがに取って食べてみる人はいない。それよりも、開け閉めがよほど楽しいのか、中の材料よりもドアに執着心を燃やす子どもを多く目撃。子ども心をちゃんと掴んでいる「キムチ博物館」。
 キムチの作り方と貯蔵方法
k25.jpg k26.jpg k27.jpg 最初は、昔のある一家のキムチ作りの様子を、人形で再現。庭に落ちている紅葉の葉っぱから、この行事が晩秋から初冬に行われる「キムジャン(冬の間のキムチを1度に漬ける行事)」であることが判る。この人形を見ると、野菜を切る人、薬味を作る人、薬味を野菜にまぶす人、キムチ甕用の穴を掘る人、子どもの世話をする人…と老若男女が、力を合わせてキムチを作るという行事を行っていることが良くわかる。 (犬も働いてます^^) こぼれ落ち、しおれた白菜の外葉や、木の上に止まったカササギ(韓国でおなじみの鳥)、おばさんの手についた唐辛子など、この人形は見れば見るほどかなり詳細に作られているので、要必見! さて次も人形で、一般的な白菜キムチの作り方を紹介。 ①.白菜は外葉をとった後、半分に切り塩水に漬ける。その後塩水をきれいに洗い水気を取る。 ②.にんにく、生姜の皮を取り、細かく刻み、唐辛子粉を準備する。 ③.大根をみじん切りにし、ネギ、セリ、高菜も切っておく。小海老の塩辛もみじん切りにする。 ④.②と③を混ぜ合わせ薬味を作る。 ⑤.洗って引き上げた白菜の合間合
k28.jpg k29.jpg k30.jpg
k31.jpg k32.jpg k33.jpg
k34.jpg k35.jpg k36.jpg
k37.jpg k38.jpg k39.jpg
間に、④で作った薬味を入れていく。 ⑥.薬味をつけた白菜は、外葉で包み丸め、甕の中にきれいに積み重ねる。 コーナー最後には、「キムチを食べさせているお母さん」のマネキンが置いてあり、格好のスナップポイントとなっている。このお母さんマネキンではあるが、アイライナーやリップライナーの引き方がやっぱり韓国女性! しかもこのお母さん、柔和そうな顔つきとは裏腹に、「キムチを箸に串刺し&薬指の第一関節がない!」あたりにヤクザな雰囲気が漂い、なんとなく不気味…。
 キムチの味と栄養
k40.jpg k41.jpg k42.jpg お次はちょっと真面目に、キムチを栄養学的に見た観点から紹介。キムチは低カロリーで、ビタミン、無機質が豊富の上、悪玉コレステロールをなくす効果があるといわれている。しかも抗がん効果や老化を抑制する働きもあり、健康にも有益な食べ物だ。ヨーグルトで有名な乳酸菌は、キムチの中にも沢山含まれている。キムチが発酵する過程で生まれるさまざまな菌を、テレビにつながれた顕微鏡を通して、実際に見ることが出来る。
k43.jpg k45.jpg k44.jpg
 試食室
k46.jpg k47.jpg k48.jpg さて、博物館最後を飾るのは、お待ちかねの試食コーナー。ただし試食は1日5回だけで、しかも無くなり次第終了となるなので、かなりの争奪戦だ。どうしても逃したくない方は、時間のチェックをお忘れなく。(試食タイム:10時、11時半、1時半、3時、4時)
最後に...
k49.jpg 出口に向う壁の一角に、韓国のキムチ輸出相手国を表わす世界地図が。そして、この輝ける第1位はもちろん日本!日本向けの輸出は、1999年現在23,816トンと、2位の北マリアナ諸島の183トンと比べてもその差歴然。何と約130倍!!韓国から出て行くキムチのほとんどは日本だといっても過言ではない。最近では日本でもスーパーはもちろん、コンビニでも当たり前となったキムチの販売。カレーライスやラーメンのように、いつの日か日本食化されていく日も近いのでは…??そんなキムチを本場韓国で歴史学、民俗学、栄養学と多面的に把握できる「キムチ博物館」。韓国に訪れた際はぜひどうぞ。